女性用インナーウェアの大手メーカーとして抜群の知名度を誇る株式会社ワコールホールディングス。戦後間もなく京都で創業して以来70年以上の歴史を持つ同社が、この度、全くの異業種である宿泊事業に参入を果たしました。

今回、町家を活用した新規事業「京の温所」の立上げを陰で支えた、ワコールホールディングス未来事業推進企画室・室長 西村良則様にお話を伺いました。社内での新規事業立上げを活性化させる組織作りや工夫について、参考になる事例や問題解決のヒントが沢山詰まっていますので、是非ご一読下さい。

ワコールのイノベーションを牽引する未来事業推進企画室

株式会社ワコールホールディングス 西村様(中央)、リンカーズ 三好(左)、田野邊(右)

ボトムアップでのイノベーションを目指すために

リンカーズ 田野邊リンカーズ 田野邊

本日は宜しくお願いいたします。早速ですが、未来事業推進企画室の設立経緯についてお聞かせいただけますか?

ワコール 西村様ワコール 西村様

宜しくお願いいたします。2013年9月にトライ推進支援室として兼務も含めて3人という少数精鋭の部隊で設立され、名称変更を経て現在に至っています。

もともと、弊社の中には新規事業を推進していく部門がありませんでした。そのため、前ホールディングス代表取締役社長だった塚本が既存事業に偏り過ぎていることを懸念し、主力事業が安定している余裕のある今こそ、新規事業立上げに注力するべきだと考え、現未来事業推進企画室が設立されることとなりました。

実は弊社では、それより以前、1980年代中頃から1990年代にかけて、様々な新規事業を手掛けた時代がありました。インポートインナーの販売や男性用スーツの製造販売、さらには、アイスクリームやスポーツカーの分野にまで挑戦したのです。が、残念ながらそれらは失敗に終わりました。

敗因のひとつは、いずれの事業もトップダウンで立上げられていたということだと考えています。例えばインナーウェアの仕事をやりたくて入社してきた人に対して、トップダウンでアイスクリーム販売の仕事を与えても、モチベーションを高く保つのは困難でしょう。過去の新規事業の失敗の経験から、モチベーションの重要性に改めて気付かされました。

そこで今回は、「やる気のある人間に主体的に取り組ませる」という「ボトムアップ」が大前提とされました。

熱意を引きだすことこそ未来事業推進企画室のミッション

リンカーズ 田野邊リンカーズ 田野邊

かつての反省を生かし、今回は真逆のアプローチになったということでしょうか?


ワコール 西村様ワコール 西村様

そうですね。先に申し上げた様にトップダウンでは、どうしてもモチベーションのキープが難しいという問題が生じます。

私は常々、未来事業推進企画室のミッションは、社内から「新しいことをやりたいという“思い”を持っている人間」を探しだし、話をしっかりと聞くということにあると考えています。やる気のある人たちが、いつでも手を上げやすい環境を作り、新規事業のヒントやきっかけを提供することが重要です。

提案が上がれば必ず本人と面談し、提案書に書かれていない「熱い思い」を直接聞き出します。内容について否定的な意見は一切言いません。そのアイディアが良いのか悪いのかといった評価ではなく、どうすればその「熱意」を実現できるのかをともに考えていくのが、私たち未来事業推進企画室の最大の役割だと自認しているからです。

イノベーションマインドを社内に根付かせるために

イノベーティブなアイディアを生み出すしかけ作り

リンカーズ 田野邊リンカーズ 田野邊

今、社内からアイディアを拾い集めるというお話がありましたが、実際に提案はどの程度上がってくるのでしょうか?

ワコール 西村様ワコール 西村様

初年度はたくさん出てきました。もちろん徐々に枯渇していきましたが、そこは私たちも設立当初から想定していました。

提案が少なくなるのなら、ただ待っているだけではなく、未来事業推進企画室の方でアイディアが生まれる「しかけ」を作ろうと考えました。そこで、3年目頃からテーマを設定し、期間限定で提案を募りました。この公募制度が功を奏し、30件ほどの提案が寄せられました。

30という数が多いのかどうかは分かりませんが、インナーウェアというドメインの少ない事業形態のワコールにおいては、かなりのアイディアが集まったと手応えを感じました。今回の町家宿泊事業「京の温所」もこの時に提案されたものの1つです。

多彩な視点がアイディアを生み出す

リンカーズ 田野邊リンカーズ 田野邊

実際にテーマを選定するときどういう軸で決めるのかというところに難しさがあるように感じますが・・・?


ワコール 西村様ワコール 西村様

そうでね、非常に難しいです。実は、昨日も今年のテーマを何にするかということでミーティングを行っていました(笑)。

1年目のテーマは、「スパイラル」に設定して公募しました。弊社ワコールは、東京・青山に「スパイラル」という複合文化施設を持っております。けれども残念ながら、ワコール本社の人たちはスパイラルの事業内容をあまりよく理解していないというのが事実です。

私は未来事業推進企画室へ配属される前、スパイラル営業部に8年半ほど在籍しておりました。本業のインナーウェアから離れていたということもあり、外部からの冷静な目で「ワコール」のあり方を見つめることができました。既存事業の枠組みから外れて第3者目線でものごとを考えるということは、新たなイノベーション事業を生みだす上で非常に重要なことなのではないかと考えております。

文化事業としてブランド化されているスパイラルですが、社内ではグループ会社でありながら、まだシナジーを生み出すに至っておりません。そこで、スパイラルのことも社内でしっかり知ってもらおう、またスパイラルサイドからも、本体「ワコール」に対して何が出来るのかを真剣に考えてもらおう、「スパイラル」と「ワコール」、両者を掛け合わせたら何か新しいものが生まれるのではないか・・・。そんな期待感を持って、初年度のテーマを「スパイラル」と定めました。

※1 スパイラル

文化活動の拠点としてワコールが設立した複合文化施設。ギャラリーと多目的ホールを中心に、レストラン・バー、生活雑貨ショップ、トータル・ビューティ・サロンなどで構成されます。1985年10月のオープンから「生活とアートの融合」をコンセプトに活動しており、現代美術やデザインの展覧会、演劇・ダンスなどの舞台公演、コンサート、ファッションショー、シンポジウム、パーティなど極めて同時代性が高く、またジャンルを融合するようなアート・イベントを数多く送り出しています。

スパイラルのプロデュース事業

「具体的過ぎず、抽象的過ぎず」のバランス感覚が鍵に

リンカーズ 田野邊リンカーズ 田野邊

次年度のテーマを考える上で、特に意識してらっしゃることはございますか?


ワコール 西村様ワコール 西村様

どこまで具体的なテーマにするべきかというバランス感覚に、いつも頭を悩ませています。

テーマをあまりにも具体的にしてしまうと、公募の間口を狭めてしまうことにもなりかねません。かといって、あまりに漠然としていてはそもそもどんなことを提案すれば良いのか分からず、積極的な応募に繋がらなくなってしまいます。その辺りのバランスを十分考慮した上で、社内からの提案を活性化させることができる様なテーマ・募集内容を選定するよう毎回熟慮しています。

イノべーションに挑戦するハードルを下げる

リンカーズ 田野邊リンカーズ 田野邊

新しいものを生みだすという意識を社内に芽生えさせるのはどこの会社様でも苦労が多いと聞きます。その中で、テーマを設定する御社の公募制度は非常に効果的な仕組みだと感じました。

ワコール 西村様ワコール 西村様

いつでも、何でも良い、という募集の仕方では、なかなかアイディアは上がってきません。そういった意味でも、この公募制度のように、最初の1歩を踏みだすハードルを下げることこそが、未来事業推進企画室の役割であると考えています。

最初の段階でハードルを上げてしまうと、良いアイディアを持っていても発表する勇気が生まれなくなってしまいます。初めは「こんなことを考えていますけれど、これはOKですか?NGですか?」といった相談レベルからでも構いません。良いアイディアを人に言うか言わないか、文字にするかしないか、それを提出するかしないか・・・。そんないくつかの壁を乗りこえてこそ、1つの提案が持ち上がります。何か考えていることがあれば、まずは文書にして相談してください、ということを繰り返し社内に伝えています。

既存事業との整合性をつける

リンカーズ 田野邊リンカーズ 田野邊

その他にも社内のイノベーションマインドを醸成していく上で、大変だったことや苦労話があれば、お聞かせください。

ワコール 西村様ワコール 西村様

当初は人事調整の面でも色々と配慮が必要でした。

以前、公募制度とは別にプロジェクトチームを作り、新規事業を提案するという取り組みを行ったことがありました。全国の社員の中からいろいろな角度で検証し選抜した12人のメンバーで7~8カ月のプロジェクトを推進しました。前半は座学でしっかりと勉強、後半は自分たちでチームワークを行い、最終的には新規事業を役員提案します。

このプロジェクトメンバーに選ばれると、現在の所属部門の業務に従事しながら、月に2,3回本社に集まることになります。そのため、まずは候補者の直属上長への承認が必要になります。

もちろん上長も「勉強になるからやらせてやってください。」と言ってくれますが、もしプロジェクトでの提案が新規事業として動き出すと、そのメンバーは新しい部署に異動する可能性があります。そのあたりを踏まえた上で、メンバー選定、既存部署との調整を行う必要があり、この点は非常に苦労しました。

リンカーズ 田野邊リンカーズ 田野邊

新規事業の目途が立った場合、人事と折衝されるのは大変なのではないでしょうか?

ワコール 西村様ワコール 西村様

そうですね。ただ、新規事業を手掛けていく中で、明らかに5年前とは社内の空気が変わったという手応えを感じます。

新規事業を手掛けるとき必要な人材は、必ずしも既存事業でA評価を取る人間とは限りません。「何か新しいことをやりたくてモヤモヤしている」というような人材こそ、面白いのではないかと考えています。最近は、人事もその辺りを理解してくれるようになってきました。

弊社は一昨年京都駅前にワコール新京都ビルを完成させました。3階以上は普通の事業部門が入っているのですが、1階2階には講師のもとに学ぶスクールの他、コワーキングスペースやライブラリー、ギャラリーなどで構成される「ワコールスタディホール京都」を展開しています。実はこの事業も、未来事業推進企画室で立上げ支援に携わりました。加えて今回の町家宿泊事業などのように、少しずつですが、実現事例、成功事例を重ねることで、役員の目つきが変わり、社員一人一人にも「もしかしたら、ワコールの新規事業、うまくいくんじゃないか!」という意識が生まれてきました。今は社内の空気が変化したことをひしひしと感じています。

イノベーションマインドから生みだされた新規事業「京の温所(おんどころ)」

イノベーションマインドの賜物「京の温所」とは

リンカーズ 田野邊リンカーズ 田野邊

今回、新たに町家宿泊事業として始められる「京の温所」について、サービスのあらましや目的についてお聞かせください。

ワコール 西村様ワコール 西村様

はい。現在、京都には十分に活用されていない町家がたくさん存在します。そういった物件のオーナー様より、建物だけをお借りし、弊社が100%負担で投資を行い、リノベーションした上で一棟貸の上質な宿泊施設としてお客様に提供いたします。

町家のオーナー様とは10年から15年の定借契約を結びます。お貸しいただいた物件は、弊社で責任を持ってリノベーションを行います。その後、期間が満了すれば、オーナー様にそのままの形でお返しします。ですから、オーナー様は、返却後、また別にお貸しになってもいいし、お住みになってもいいわけです。「町家を次に繋がるようにリノベーションし、次の世代もそのまた次の世代にも残していっていただきたい」というのが今回の新規事業の肝となる考えです。

今、京都の町家は、次々に壊され、ホテルになったり駐車場に変わっていったりしています。ワコールは、70年以上ここ京都で商いを行い随分とお世話になってまいりました。そろそろ京都に何か貢献できないかと考えていたところ、今回の新規事業案が持ち上がってきました。

京都はたくさんの外国人旅行者の方にお越しいただく都市となりました。けれども宿泊施設はというと、違法民泊も多く上質なものが足りないのも事実です。

「町家を守る」「インバウンドを含む旅行者の需要に対する施設の提供」、この2つの課題解決を念頭に「京の温所」はワコールの新規事業として生まれました。

「旅館づくり」ではなく「住まいづくり」

― 確かに現在、多くの町家が活用されないままに残されています。今後需要が増えてくるのではないでしょうか。

そうですね。「京の温所」は決して旅館を作ることを目的にはしていません。「住まいをつくる」「町家を再生する」ということに重きを置いているのです。

10年、15年経った後に、旅館の状態で返却されても、オーナー様は「住む」ことができません。その点、「京の温所」では、住まいの形でリノベーションしていますから、町家の良さを残しながら、現代の生活様式にそった形で改良を加えています。「夏は暑く、冬は寒い」といわれる京都の町ですから、一部の畳をフローリングにしたり、床暖房を導入したり、サッシに工夫をしてみたり・・・。次の世代に町家の形のまま繋げていっていただきたいと切望しています。

京の温所 釜座二条(左:外観  中央:ダイニング  右:樹齢100年の古木をのぞむ庭のライブラリー)

京都の日常の素晴らしさをアピール

リンカーズ 田野邊リンカーズ 田野邊

先ほど、インバウンドという言葉が出てきましたが、やはり外国からのお客様を想定していらっしゃるのでしょうか?

ワコール 西村様ワコール 西村様

いえ、必ずしもそういうわけではありません。あくまでも「普通の生活」を意識するようにしています。

外国からのお客様を強く意識しますと、どうしても調度品を奇抜にしたり、兜を飾ったり、と通常の「住まい」とは大きくかけ離れてしまいます。私たちが目指すのは、「家に帰ってきた」かのような京都の日常感なのです。

逆に言うと、「それなら、家にいるのと何が違うの?」と思われてしまうかもしれませんが、家具や調度品、カトラリー、使い勝手など、とことんこだわって上質なものを提供しています。「いかに普通が素晴らしいか」ということを体感していただきたいと考えます。

― なるほど。京都らしい街並みを見たり暮らしを体感したりというニーズは、国内でも十分高まっていると思います。

はい、京都はリピーターが多く、幅広い年齢層の方々が訪れる町です。「京の温所」は決して低価格な宿泊施設ではありませんが、十分需要はあると考えています。

例えば、今の女性は食事にお金をかけるとか、泊まる所にはこだわりたいとか、自身の支出のポイントをしっかりと考えていらっしゃいます。その中で、「空間にはお金をかけたい」という希望をお持ちの方々に、「京都に来たときは『温所』に泊まれば、自分の家のようにくつろげる」と感じていただけるのではないかなと考えているのです。

京の町家から地方創生に繋げる

リンカーズ 田野邊リンカーズ 田野邊

具体的なサービスとしては、どのようなものを考えていらっしゃいますか?

ワコール 西村様ワコール 西村様

私たちの提供するサービスは、食事の付いていない宿泊施設の一棟貸です。だからこそ、お客様のリクエストには極力応えていける様にと心掛けています。

例えば「高くてもいいので、近所に良質な料理屋はないか?」ですとか、「食事は自分たちで適当にやるから、その後に立ち寄れるバーを教えて欲しい」といったリクエストに瞬時にお応えできるよう、情報収集を常に行っております。近隣の地図をお渡しし、必要であれば説明をした上で予約までこちらで行うというものです。

お部屋には、京都のパンの文化に合うオリジナルブレンドコーヒー、宇治のお茶、聖護院八ッ橋様(※2)でお作りいただいたオリジナルの八ッ橋などもご用意しております。また、オープニング記念として、お客様に京都ならではのアイテムをご用意するという企画も行いました。七味家本舗様 (※3)の七味と山椒、さらに京・西陣 孝太郎の酢様(※4)のポン酢をセットにしたオリジナル巾着、小丸屋住井様(※5)のオリジナル名入れうちわ、弊社ワコールのパジャマの中から、1つを選んでいただきプレゼントいたしました。

京都ならではのものを置くことで、弊社の取り組みを地元の方にもご理解いただき、ご協力を仰ぎ、さらに商品を紹介していくことで、微力ながら地方創生にも繋げていくことができればと考えております。

※2 聖護院八ッ橋

京都を代表する銘菓八ッ橋を製造、販売している。近年は新ブランド「nikiniki」なども展開している。

※3七味家本舗

京都清水寺参道にある七味屋本舗のこと。京都の伝統的な食卓には、七味屋本舗の一味、七味、山椒が並ぶ。

※4京・西陣 孝太郎の酢

京都西陣にある孝太郎の酢のこと。酢、ポン酢などを販売。日常使いはもちろん贈答品としても人気がある。

※5小丸屋住井

京扇子、団扇を取り扱う小丸屋住井のこと。もともとは花街の挨拶に使われる名入れ団扇であるが、事前に注文しておくとオリジナル商品を製造してくれる。

左:京・西陣 孝太郎の酢のゆず酢と七味家本舗の山椒。 中央:小丸屋住井の京丸うちわ。 右:ワコールパジャマ

ワコールが見据えるイノベーションの未来

新規事業「京の温所」の展望

リンカーズ 田野邊リンカーズ 田野邊

新規事業として実際に動き始めた「京の温所」の手応えと今後の展望について、お考えをお聞かせください。

ワコール 西村様ワコール 西村様

おかげさまでオープン初日は、サイトを立上げて数分でご予約を頂くなど、好調です。上質な宿泊施設に対するニーズは間違いなくあるのだと確信することができました。

現在、オーナー様との契約が完了している物件が5,6軒あり、おそらく来年3月までには、少なくとも4軒ほどの町家を宿泊施設としてご提供できる予定です。目標としては、5年で50軒という数字を提示していますが、もちろん良い物件が見つかればそれ以上に、ということも考えております。ただ、あくまでも質にこだわりたいという思いから、無理に増やしていくというつもりはありません。

近隣の皆様やご協力いただく皆様にご説明する際、「ワコールだから信用する」という嬉しいお言葉をいただくことがあります。業務委託ではなく、ワコールが自主運営するということで、ご理解いただけることもあります。今後、新規事業を進める中で、もちろん想定外のことも起きてくる可能性はありますが、皆様の期待を裏切らないよう努力していく所存です。

「ワコール=インナー」を覆す最大級のイノベーションを目指して

リンカーズ 田野邊リンカーズ 田野邊

最後に、今後、未来事業推進企画室として描く御社の展望についてお聞かせいただけますか?

ワコール 西村様ワコール 西村様

今回の町家宿泊事業『京の温所』の立上げもあり、社内でも確実に新規事業に対する意識が変わってきたと手応えを感じております。

弊社の前ホールディングス代表取締役社長・塚本は常々「新規事業を成長させて『ワコールはインナーも作っていたんだ』と言われるような会社になりたい」と繰り返し語っています。今回、社長が安原弘展へ交代しても、その思いは変わらず引き継がれています。トップの期待と熱意のもと創設された未来事業推進企画室ですから、その思いを何とかボトムアップで実現化していきたいと考えております。

新規事業はもちろん、一朝一夕で生み出されるものではありません。けれども、新規事業の重要性を知る人間が社内にどんどん増えていけば、会社自体の空気が大きく変わります。10年後、20年後、「ワコールって下着屋さんだったの?」と尋ねられるような企業になれるよう、今後も未来事業推進企画室が大切な舵取り役を担っていきたいと考えます。

株式会社ワコールホールディングス 西村良則様からの学び

  • 新規事業を立上げるためには、トップダウンだけではなく、いかにボトムアップを生み出すかということが成功の鍵となります。
  • 社内にイノベーションマインドを根付かせるためには、次々とアイディアが生まれる土壌を創り出すことが重要です。
  • ワコール様は好調な現行事業に慢心せず、地元京都の伝統を守りつつ、地方創生に繋がる新規事業に取り組んでいらっしゃいます。