様々なビジネス領域の経験者との電話、対面会議にて知見を得ることが出来る、日本最大のスポットコンサルサービス「ビザスク」で大阪支店を立ち上げ、知見を繋ぐことで関西を盛り上げているイノベーションプレイヤー仁木遥俊氏にご登場いただきます。

自分が欲しいと思うビジネスを関西で展開することに価値がある

ビザスク 仁木様 リンカーズ 北中
ビザスク 仁木様(左)とリンカーズ 北中(右)(写真:太田未来子)

情報を繋ぐということに価値と可能性を感じた

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本日は宜しくお願い致します。2016年3月1日に大阪支店を開設された、株式会社ビザスクのビジネスモデルについて教えてください。

ビザスク 仁木様ビザスク 仁木様

宜しくお願い致します。弊社は、世界中の「知見を繋ぐ」をビジョンに掲げています。

世の中の色々な人がお持ちのビジネスの経験やその経験に基づいた意見を繋いでいくことで、それを他の方のビジネスの前進にお役立ていただくというコンセプトがビジネスモデルです。
そのひとつが「スポットコンサル」という1時間のインタビューで、“疑問に思われていることを解決していただく”というモデルです。

前職の同僚からの紹介と、率直に「今自分が欲しいな」と思ったサービスだったことがジョインしたいと感じた大きなポイントでした。

私は前職でネット通販の物流に携わっていたのですが、ネット通販自体はすごく新しい産業ですが、物流というのはすごく古い産業です。
新しい産業で古いことをやっていると、新しいことの方はよく知っているけれど、古いことは案外知らないことも多い。

例えば在庫はどれぐらい持つのか、どうやったら倉庫の中を効率化ができるかなどです。
そういったことでも昔に同じように困った人はいるはずなので、今後、特に地方は人が減っていく中で、実際に苦労した人からそういう知見を聞けたら効率的だろうなと思ったことと、情報を繋ぐということに非常にビジネスとしての価値と可能性を感じたのでジョインしたいと考えました。

関西の役に立てるビジネスに関わっていたい

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なぜ、大阪でのスタートとなったのでしょうか?

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関西だからこその強みをもっと発信していきたいと考えたからです。

東京であれば情報もたくさんあるし、ネットワークを辿ればその道に詳しい人を見つけることはできるけれど、関西だとそうではない。
関西も含め、ほかの地方では難しいので、そういった情報源として関西でやっていくというのは価値があることだと思い、入社の前に弊社の代表に伝えたところ、「そういう思いがあるんだったら、大阪でやったらどう?」と言ってもらいまして、大阪支店長としてジョインしました。

前職では東京で働いていましたが、関西に戻って周りを見渡してみると、東京に比べてなんだか元気がないなぁと感じました。

自分が仕事をするにあたり、生まれ育った故郷としての愛着もありますし、改めて住んでみると非常にいいところだなという思いもあったので、なんとかこう関西を元気にできるようなサービスはないだろうかというところが、自分の中で転職時の着想点となっていたような気がします。
関西に居ながらにして関西を盛り上げるとか、関西だからこそ役に立てるとか。この仕事だからこそ関西の役に立てるビジネスに関わっていたいという思いがありました。

ビザスクという会社

メンバーと会社の取り組み

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御社にはどんなバックグラウンドの方が集まっていらっしゃいますか?

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様々なバックグラウンドのメンバーが、それぞれの特性を活かして輝いています。

金融畑、メーカー、コンサルティング企業、サービス系出身者もいれば、中には都庁、防衛庁出身という人間も入ってきて、ある意味ゴチャゴチャしたメンバーが集まっています。
ある業界の専門性が深いというより、問題はどうやってブレイクダウンして、何が必要かまで理解する、所謂因数分解する力が必要かと思います。
いろんな人に活躍してもらいたいというところもありますし、弊社は女性がトップということもありますが、柔軟な働き方といった部分まで会社として色々考えてくれています。

社員が気持ちよく働けるような環境

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働き方といえば、最近、面白い福利厚生サービスが導入されましたよね。

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福利厚生として家事代行無料サービスが導入されました。

月に掃除4時間分が無料になります。
実際にサービスを使ってみたんですが、現金支給よりもそういったサービスでQOLを上げて、社員が気持ちよく働けるような環境を作ってくれる会社だと思います。
現在、私自身が子育てをしている中で、例えば子供が熱を出したりした時には、じゃあその分はみんなで助け合おうとか、落ち着いたら家で業務をしてもいいよと配慮をしてくれる、そういった柔軟性は働いている中では非常に心強いし、有り難いです。

ユニークな採用

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御社は採用に関してすごくユニークなやり方をされてらっしゃいますが、通常の採用で獲得できる人材と違いはありますか?

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知り合いやイベントで出会うことで、ビジョンや世界観に共感してもらえる人たちを集めることができます。

「最後はみんな同じゴールを見ているんだから一緒に頑張ろうよ」という組織を作った方がいいと思っているので、その部分は非常に大事にしています。
社内の部署や業務構成をお話すると、私自身は大阪在籍なので、大阪や西日本にある事業会社を中心とした、スポットコンサルというサービスをご利用いただく側のお客様開拓がミッションです。

ビザスクのメンバー構成

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社内のメンバー構成はどのようになっているのでしょう?

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大きく分けると、エンジニア部隊とマッチング部隊から成っています。

エンジニア部隊は、IT系のエンジニアで、Webサイトの構築や、後ほどお話するマッチング部分のシステムの適宜改良、検索システムの更新などを行っています。
人数は半分弱ぐらいです。出来上がったシステムを使用するようなサービスではないので、そこで強みを持つ為にはエンジニアの増強は必須です。

もう一つはマッチングの部隊が主で、1/3程の人数が、アドバイザー探索をすることもあるプロジェクトマネージャーのチームです。
プロジェクトマネージャーがご依頼いただいた案件に対して適した知見をお持ちの方をピックアップし、アドバイザーとコミュニケーションを取って最適な方にお繋ぎします。
大きく分けるとその2つが非常に大きい組織で、あとは私たちのように金融機関やコンサルティング企業といった事業会社もしくはプロフェッショナルファームを担当する営業が6名ですね。

オープンイノベーションは『知見』を通じて個人から会社に返還できる

ビザスク 仁木様 リンカーズ 北中 対談
ビザスク 仁木様(左)とリンカーズ 北中(右)(写真:太田未来子)

スポットコンサルの仕組みと『知見』とは

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スポットコンサルでインタビュー先が決まるまでの単価や、利用料金体系について教えてください。

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利用料金は完全に成果報酬制です。アドバイザーにインタビューをして初めて料金が発生します。

インタビューには2通りの手段がありまして、ひとつはプロジェクトマネージャーを使う方法。
もうひとつは完全にWebサイトの方で行っていただく方法で、サポートのあるなしで少しできることが変わります。
プロジェクトマネージャーの方は1時間のインタビューで50,000円から、Webの方は1時間5,000円からで、平均料金は15,000円くらいとなります。

Webの場合は、アドバイザー候補と依頼者との間でコミュニケーションしなければならないですとか、アドバイザーによっては当然Web上にすべての経歴を出していない方もいらっしゃいますので、探索の時点でマッチングしない可能性が出てしまいます。

プロジェクトマネージャーの場合は当社のデータベースだけに留まらない探索を行いますので、詳細なマッチングが行えます。
WEBサイトでのマッチングの方が低コストですが、プロジェクトマネージャーを使ったマッチングの方が、より成果がでやすいですね。

アドバイザーの副業と働き方改革

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アドバイザーの方々はどのようなご所属の方々ですか?

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一番多いのはやはり製造業の方々です。

基本的には幅広い業種業態をカバーして、担当されている部署はもちろん、そのコーポレイト機能から現場に近いところまで、300分野をカバーしています。
また、大半が現役の方々というのも特徴です。
我々はあくまで1時間のスポットというサービスですので、現役のビジネスパーソンの方でも対応いただける、インタビューに答えられるというところで、7割の方が現役、つまり2万数千人の方に現役でご登録いただいています。

現役の方々が、こうしてアドバイザーとして活躍をされる上で、所属会社で副業が禁止されているかどうかという懸念をされることがありますが、それは”本業に支障が出る”かどうかという部分が非常に大きいと思います。
弊社の場合、インタビューを受けた謝礼をNGOやNPO団体に寄付するという形で、会社の中でNGとなっている副業の規定を回避することが可能です。

弊社のサービスは1時間単位のインタビューかつ、頻繁に毎日あるというわけではありません。
基本的に拘束時間上、本業に支障がでるようなことはないのでご登録いただいているという方もいらっしゃいます。
その一方で、完全に副業はできないという業種の方もいらっしゃいますが、そういう方には謝礼を寄付するという仕組みを整えさせていただいています。

個人が「ビジネスの経験を積んだことで得られた個人的な意見」を知見と呼ばせていただいていて、例えば守秘義務を課されているような事項や細かい数字のような、どう考えても営業上の機密に当たるような部分を流通させるということではなく、「その業界に居て、その業界で働いていたからこそ得られる、ある意味生の意見」を得ていただくということを基本的なコンセプトとしています。

普通では知ることのできない知識、例えば、リンカーズさんだから分かる製造業の現場の話を全く異なる立場の人に対して迫力ある感じで話していただくことは出来ると思うんです。そういった話をしていただくというのが基本的なコンセプトになっています。

副業が企業へもたらすメリット

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御社のスポットコンサルは、個人の副業支援にもつながりますね。

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自分の知識を人に伝えるために整理をするということは、自分の中の知識の整理にもなりますし、ある意味キャリア面での整理になります。

これは直近の働き方改革とも関係してくると思うのですが、最近は我々のスポットコンサルも副業支援の一環として取り上げていただくケースが増えました。
サービス開始当初は「誰がやるんだ、こんなの」などと言われて大変だったらしいですが、当時に比べればだいぶ追い風になってきたかなと思います。

自分のナレッジが世の中の役に立つという社会貢献的な面もあります。
既存の知識であっても他人とのディスカッションを通すことによって新たな気付きを得ることもできるので、その経験を経て、その人の持っているナレッジがワンランク更新され、そこからなにかアイデアを着想した結果、イノベーションが起きるかもしれないというメリットも生じると思います。

副業によって社外の方とのコミュニケーションが促進され、それにより波型のイノベーションが起きて生産性が上がり、働き方がまた変わるというサイクルが出来上がりますが、この主体は経過によって変化します。

例えば最初の働き方改革のところは人事領域ですし、その後は個人の領域で、最後は企業の事業づくりの領域になります。この三者がうまく回っていくことでドンドンドンドン世の中が良くなのるかと思います。交わる人は大企業、ベンチャー、個人事業主などどの目線であってもいいので、とにかく外に出てみることが大事かなと思います。

海外におけるスポットコンサルの活用

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ビザスクの海外展開はどんな状況ですか?

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「VQグローバル」というチームを立ち上げました。

実は既に案件の2割くらいが海外案件で、海外の企業から日本のマーケット情報を詳しく知りたいというお話をいただくこともありますし、逆に日本のマーケット、日本の企業から海外のマーケット情報を知りたいというお話もいただきます。
特に海外マーケットというのは一次情報がなかなか入りづらい
私も新規ビジネスの立ち上げで上海に行っていましたが、日本で日本語で見ていた情報といざ現地に行ってみたときの情報と、全然話が違う。
現地も動きが早いので、日本と現地とで情報が錯そうしているんです。

5年ほど前の日本のネット通販業界では、そんなに派手に広告を打つことはあまりなかったのですが、実際に現地に行ってみて中国ではそれが盛んだということが分かったので、費用をかけて猛プッシュしていました。
日本から見ていた時は、中国のネット通販市場があんなに厳しい競争関係などといった肌感の部分は見えてこなかったりするんですよね。
どういうビジネス展開をしたらいいのかは、現地の状況を見てから考えていかないと難しいと感じる部分だと思いますね。

物流に関しても、日本国内であればネットワークもしっかりしていて無事に届きますが、中国は全土をカバーしようと思ったらまたいろいろ大変なんです。
そういった事情はもちろんデータやコンサルティングのポートなどでも上がってきますが、いざその事業を進めるという段階で実際に感じる印象はまた違いますよね。

私個人としてもこういった経験があるので、情報をしっかり取り入れてビジネスを進めていく方がより効率的であるし、時間も早く、なにより失敗をするリスクが減ると感じていますね。

関西の役に立つビジネスに関わっていたい

株式会社ビザスク 仁木遥俊
ビザスク 仁木様(写真:太田未来子)

関西や地方の特徴

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関西と東京の一番の大きな違いは何だと感じていますか?

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東京には圧倒的な数の企業が、関西に残っている企業は明確な強みをお持ちの企業が多いです。

前職で色々な企業を拝見した経験からも感じたのですが、関西の企業では、わざわざ東京まで行かなくても商売が成立しているということは明確な強みがあって、その強みを持って既に世界と色々な商売が出来ているということです。
とはいえ、それがどうなるか分からないから次々新しいものを生み出していかないといけないという考えを持たれている企業が多いことが関西企業の傾向ではないでしょうか。

東西で異なるコミュニケーションの取り方

参加者を交えてのセミナーの打ち上げでは、基本2次会まであって懇親会では終わらない。
大阪というエリア限定となると人数も多くないですし、みなさん顔見知りのようなものですから、大阪らしいといえば大阪らしい、そういうちょっとウェットなお付き合いを好むというのも特徴かなと思います。
特にオープンイノベーションというテーマであれば担当者が外に出るというのもひとつの仕事だったりしますので、仲はいいですよね。

シビアな状況だからこそ、地方ならではの強みを

2000年代ぐらいからずっと関西は停滞していると言われていますよね。安倍政権に変わった時、特に円安になってGDPが勢いよく伸びた時期に地域別のGDPを定期的に見ていたのですが、関西だけ伸びが良くなかった。
東海地域は自動車産業があるので非常に伸びが良い中で、PanasonicさんやSHARPさんという関西の家電業界のすごくシビアな状況を見て、もっとポテンシャルがあるのではないかと感じました。

地方に行くと、さらにシビアな環境を強いられていて、その地方現地でどうやって盛り上げていくかというところももちろん考えてはいかなければいけないと思うのですが、課題を抱えている企業が最新のマーケットを知る為に、我々のようなビジネスを上手く使いこなしていただければ逆にチャンスが広がっていくのではないかと思います。
商談に行きにくいのであればskypeで話せばいいですし、昔なら小規模ではできなかったような商売も手軽にできるようになってきていますから、そういうサービスを上手く使っていただければ可能性はあるのではないかと思います。

地方は人口が減っている分、知恵を絞ってより良くしていくという部分をフロンティアとして立っていると思います。
昔であれば店舗を構えなければならなかったり、自社でWebサイトを組まなければならなかったものが、現在は無料で通販で出来る世界観ができていますから、まだまだ地方でできることはあると思います。
ピンチは何度も訪れますし、大変ですけれど効果的にツールを使ってそれをチャンスにしていただけると面白いのではないかと思いますし、弊社もなんとかそこのお手伝いが出来るような機会を持てればと思っています。

様々なマッチングサービスの展開

リンカーズ 北中リンカーズ 北中

近年BtoB、BtoC問わず様々なマッチングサービスを提供する企業が増えてきています。市場についてのお考えと、注目されている企業についておしえてください

ビザスク 仁木様ビザスク 仁木様

オープンイノベーションを掲げたスタートアップ系の企業は、これから一緒に伸びていくと確信しています。

スポットコンサルのマッチングに関しては、海外ですと「プロフェッショナル・ラーニング」というサービスを展開している、世界で一番大きい企業である「GLG」が一部分が弊社と被っている企業のひとつかと思います。
国内ですと、一部顧問サービスなどは近い部分はあるかとは思いますが、現時点で大規模に弊社のスポットコンサルという部分に近いサービスというと、そんなに数多くはないかと思っています。

BtoBのマッチングの企業では、やはり弊社やリンカーズさんやクルー株式会社さんのようなオープンイノベーションを掲げたスタートアップ系の企業は、これから一緒に伸びていければと思っております。

世の中オープンイノベーションだという風潮になってきているので、外部の知見を気軽に使用いただいて、商売を前に進めるというところで、そういったプラットフォームを上手く使って事業創造していただければと思います。

株式会社ビザスク 仁木遥俊様からの学び

  • 株式会社ビザスクは、「知見を繋ぐ」ことで企業や社会の課題解決をする企業です。
  • 副業は、個人が社外とのコミュニケーションをもつことで、いずれ所属企業に生産性の向上という形で返ってくるサイクルもあります。
  • 外部連携に関する様々なプラットフォームをうまく活用する事で、事業創造を促進することができます。

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